今回は上の画像のキーボード「IBM Model M ( 42H1292 )」のレビューになります。
IBM Model Mは現在生産されておらず、入手するには中古を買うしかありません。ヤフオク等で調べれば時々ヒットするので入手可能です。ちなみに私は18000円ぐらいで入手しました。
このModel Mは型番によって製品の質が違うと言われています。私が持っている型番(42H1292)は1992年に生産されたモデルらしく、比較的新しめのモデルになります。買った時は型番は気にせず購入しましたが、後ほど調べてみると、この型番は若干品質が低いみたいです。
目次
このレビューで言いたいこと
- 普段使いとして普通に使用できる。ただし、キーの荷重が重いので、長時間の使用は疲れる。
- ゲーミング用としても普通に使える。しかし、キーを押しっぱなしにするのは非常に疲れる。
- 座屈ばね機構の独特な押しごこちを味わうことが出来る。
- 音がめっちゃうるさい。
- 普通のフルサイズキーボードよりも一回り大きい。
- 型番によって品質が変わるので、購入する際は気を付ける。(新しい型番ほど低品質)
- このキーボードを本当に欲しい人は買ってみる価値アリ。良いキーボードを欲しい人は、同じ金額出すなら絶対に東プレキーボードの方が良い。
実用性について
普通のキーボードとして難なく使用できます。20年以上経過したキーボードですが、不調等は一切ありません。恐るべし商品ですね。ただし、キーの荷重が重ためなので、長時間しようすると疲れます。また本体のサイズが大きいです。普通のフルサイズキーボードよりも一回り大きいです。
配列は基本的にはUS配列になると思います。ちゃんと調べていませんが日本語配列のモデルは無いと思われます。PCとの接続端子はPS/2になります(型番によっては違うのもあるかもしれません)。PS/2端子であれば、普通のディスクトップPCにはついている可能性が高いので、難なく接続できます。PS/2端子が無いPCでも、USBに変換できる変換器が安価で売られています。
Windowsキーがありません。使いたい場合は、キーの割り当てを変更する必要があります。私は普段使わない右のALTキーをWindowsキーとして割り当てて使っています。特別つかいにくいとは感じません。
ゲーミングとしても普通に使えます。ただし、キーの荷重の重いので、一つのボタンをずっと押しっぱなしにするという操作をする場合に非常に疲れます。例えば、FPSでの前進時(Wキーおしっぱ)、FPSでのダッシュ時(Ctrlキーおしっぱ)等の操作は非常に疲れます。なので、FPSには少し不向きかなと思います。DOTAは特に不満なくプレイすることが出来ます。
使っていて面白いキーボードではありますが、良いキーボードであるとは言えません。実用性で言ったら、東プレキーボードの方が絶対に上です。単純に良いキーボードが欲しいという方は、同じ値段を出すなら東プレキーボードを買うべきです。
キースイッチについて(座屈ばね機構)
このキーボードは座屈ばね機構というスイッチ機構になっています。そのため押したときの感触はクリッキーです。メカニカルスイッチで例えると青軸みたいな感じです。しかし、実際の押しごこちは青軸の感触とは別です。このキーボード特融の独特な押しごこちです。打っていて楽しいです。
キーの荷重ですが、一言でいうと重いです。おそらく60g近くあると思います。正確な数値はわかりません。また経過年数によってキー荷重が変わってくるともいわれています。
音は非常に大きいです。今まで出会ってきたキーボードの中で一番うるさいと思います。
Model Mの型番について
Model Mには様々な型番があり、型番によって品質の良さが変わるらしいです。普通だと新しい型番ほど品質が良くなると思われますが、このキーボードはそうではありません。新しい型番ほど、生産コストを安価に抑えるため品質が低くなる傾向にあるらしいです。そのため、商品販売のページなどでは、型番が明記されています。もし購入を考えている方がいれば、型番も考慮して選んだ方が良いと思います。
42H1292 の品質について
私の持っている「42H1292」はネットで調べたところ、生産コストが抑えられた型番なので、品質が低らしいです。しかし、実際に使ってみると特に品質が低いなと感じることもなく使用できています。とはいえ、私はこの型番のModel Mしかもっていないので、比較ができません。なので、比較したらこの型番の品質の低さが実感できるのかもしれませんね。ネットのレビューを見てみると、様々な型番のModel Mを所持している人は、この品質の低さを実感できるみたいです。こだわりが強い人ならばこの型番は避けた方が無難なのかもしれませんね。